突発性難聴の治療メモ

突発性難聴という病気になって入院してました。一昨日退院したので、治療を通して得た自分なりの知見をまとめておきます。

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自分が発症したのは2週間前の月曜の朝。起きたら左耳だけ妙な耳鳴りがしていて、その後ブツッと耳の穴が詰まるような感じで音が聞こえにくくなった。「耳の病気は早めの治療が大事」という話を聞いたことがあったので、とりあえず午後イチで近所の耳鼻科に行ったところ、高音が極端に聞こえにくくなっていることがわかり、突発性難聴と診断されました。

この病気はKinKi Kidsの堂本くんなどミュージシャンに多い印象があるけど、発症の原因はわかってなくて誰でもなり得るらしい。ストレスとかウイルスとか言われることもあるけど自分としては心当たりはなく、もし気を付けていたとしても発症を予防するのは難しそうだなと思いました。約3,500人に1人の割合でなるそうなので、運が悪かったと思ってあきらめました。

治療にはステロイド剤の投与が効果的とのことで、まずはプレドニゾロンプレドニン)という薬を1日計45mg相当飲んで様子を見ましょうということに。でもそれから毎日薬を飲んでいても一向によくなる兆しがなく、日が経つにつれむしろ聞こえにくくなってきて、金曜には音域関係なく左耳がほぼ聞こえない状態になってしまった。これはまずいと思って再度病院に行ったら案の定「悪化してますね」と言われ、大学病院の紹介状を書いてもらって、翌日に大きな病院に行きました。

ここでは治療の方針に“入院”という選択肢が加わりました。大量のステロイドを8日間にわたって点滴で投与する。ただし免疫力を損なうほどの量を入れるので通院での治療はできず入院が必要となる、という話です。

「入院できますか? それともこれまで通り内服薬での通院治療を継続しますか?」と聞かれ、左耳以外は元気なのに8日間の入院はけっこうヘビーだなと思ったけど、やれる治療は全部やっておこうと思い、入院を申し込みました。発症から6日目だったのでまあまあ遅くないタイミングだったはず。この時点では医師との会話もかなり聞き取りにくくなっていました。

入院初日は点滴で120mgのプレドニゾロンを投与しました。自分の場合は目立った副作用もなく頭痛や目まいもなかったので、あとはひたすら安静にしていて、その結果、翌朝起きたら「あれ? ちょっと聞こえるかも」ってなって、これまで薬を飲んでたのなんだったのと思うほど聴力が戻ってきた感覚がありました。それ以降は徐々にステロイドの量を減らしつつ、毎日点滴を続けて8日後に予定通り退院。今も内服薬での治療は継続してるけど、とりあえず日常生活に支障ないレベルまで回復することができました。

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まとめ

  • とにかく発症初期にステロイドをドカンと入れることが肝心
  • 入院して点滴を打つのが一番効果的
  • 突発性難聴だなと思ったら入院施設のある大きな病院を選ぶ
  • あらゆる予定をやりくりして無理やりにでも入院するべき

というわけで、自分の場合は入院したのが正解でした。もちろん入院したからって必ず治るわけじゃないし、内服薬だけでよくなる人もいるだろうけど、発症から2週間を超えると治療の効果はほぼ期待できなくなるそうなので、初期の対応が超重要だと思いました。

ちなみに入院中にドラクエ11をクリアしました。面白かったです。