アカギ面白かった

福本伸行「アカギ」が完結して最終36巻が昨日発売されたので、改めて1巻から一気に読んでみた。完結したら通して読もうと思って途中から読むのやめてたのだった。やっぱり刊行ペース遅いし、新刊出る頃には前の巻でどこまでいったか忘れちゃうし。ちなみに同じように完結したら読み直そうと思ってるのは「HUNTER×HUNTER」と「ガラスの仮面」です。いつだよ。

「アカギ」の鷲巣麻雀編は一晩6半荘の勝負を20年かけて描いていて、途中で鷲巣が地獄に行ったりする巻もあるので、なんか引き延ばしとか福本終わったなとか言われてアマゾンレビューとかはさんざんなことになってるんだけど、あの、ぜんぜんそんなことないです。

通して読むと手に汗握る場面の連続で全36巻があっという間に感じるし、単に長いわけじゃなく、すごく丁寧に描いてるんだなって思う。そしてこれだけ丁寧に描かれてるからこそ、アカギと鷲巣の心情が勝負を重ねるごとにじわじわ変化していくのもわかるし、ラストの豪運対決もちゃんと納得いく。もちろん地獄だって必要だった(と思う)。勝負が終わったあとのエピローグでまるまる1巻使ってるのもよかったなあ。

カッコよすぎて笑ってしまう場面が何度もあって、特に6回戦南3局オーラスの北をめぐる攻防とか思い出しても鳥肌立つし、主人公のアカギが“闇”で、対する敵の鷲巣が“光”っていう対比もよかった。

以上、なんかレビューとかでボロクソ言ってる人の声が目立つから、そんなことないじゃろ、これすごい名作だろって言っておきたくてだな。

アカギ 全36巻BOXセット

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アカギ?闇に降り立った天才 35

アカギ?闇に降り立った天才 35

 

Kindle版はまだ35巻までしか出てない