いきものがかり「風が吹いている」について

いきものがかりの「風が吹いている」がすごいのは、やっぱり最後の「La La La…」っていうコーラスのところだと思う。あれを入れるのは相当な勇気がいるでしょ。作り手が「これは壮大なスケールの曲ですよ」ってことを自ら宣言してるわけだから。普通だったら気恥ずかしくてそんなことできないし、さりげなく作った小品ですって言ってたほうがどんだけラクか。

でも今のいきものがかりの3人にはそれを引き受ける覚悟と勇気があって、国民的な名曲を作ろうっていう馬鹿みたいな目標を掲げて、本当にあの名曲を作ってしまった。実際、曲自体もあの壮大なコーラスに耐えるだけの強度を持ってて、紅白歌合戦のクライマックスで歌われて、老若男女を感動させてるっていう事実。それをあの、どっから見ても普通の姉ちゃんと兄ちゃんたちが成し遂げてるっていう奇跡。ほんとにすごいと思う。