超吸水&激速乾!珪藻土バスマットの凄まじさ

突然ですが、年末なので今年買ってよかったものベスト3を発表しようと思う。

この10年くらいどんどん持ち物を減らしまくっていた自分でしたが、なんだかそういうのにも飽きてしまって、1年前に引っ越したのを機に家電とか家具とかぼちぼち買い始めたのだった。

というわけで2015年買ってよかったもの。
第3位は「珪藻土バスマット」!

珪藻土(けいそうど)っていうのはすごく水を吸ってすぐ乾く材質で、これを板状にしたのが珪藻土バスマットです。風呂上がりにびちょびちょの状態で乗っても、足の裏に吸い付くような感触でマジハンパない吸水力。しかもバスマット自体もすぐ乾く。

ひとり暮らしだとあんまり関係ないけど、家族と住んでる人なんかは、バスマットがいつも完全に乾いてる状態なの最高かよ!って思うはず。

自分が買ったのはsoilっていうメーカーのやつで8000円くらいして、バスマットに8000円ウケるwwwって思ったんだけど、実際使ってみたら快適すぎてそれくらいの価値はぜんぜんあった。10年使えば年800円だし。

しかもいま見てみたら別のメーカーのだけど、ヨドバシで2500円くらいで売ってて、これだったら全員買ったほうがいいんじゃないかと思っている。10年使えば年250円。劇的びちょびちょアフター。

第2位は次回書きます。

小沢健二ライブ 岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ

2015年3月29日(日)東京都 世田谷文学館

  1. 天気読み
  2. 天使たちのシーン
  3. 親(朗読)
  4. それはちょっと
  5. 春にして君を想う
  6. 神秘的(ものかたりす)
  7. 友情という魔法の力(朗読)
  8. 強い気持ち・強い愛
  9. 流星ビバップ(ゲスト・沖祐市
  10. ドアをノックするのは誰だ?(ゲスト・GAMO
  11. 戦場のボーイズ・ライフ
  12. 東京の街が奏でる 

 

  • 当日17:30に突然ライブ告知のアナウンスが流れて館内ざわつく。
  • SNSに事前にライブのこと書かないようにっていう注意あり。
  • 18:00の閉館後、18:30すぎからライブ始まって演奏時間約70分。
  • オザケン白シャツに紺のパンツで座ってアコギ弾くスタイル。
  • 岡崎京子作品の写真をエリザベスさんが撮って、タケイグッドマンさんがリアルタイムで後ろのスクリーンに表示。
  • 岡崎京子さん本人は来場せずだが、京子さんに見せるためのビデオ撮影あり。
  • オザケンiPhoneからのライン出力でビート鳴らして、BOSS RE-20でディレイコントロールしてたっぽい。
  • オザケン最後に「岡崎京子ー!」と叫んで終了。

サザンオールスターズ「東京VICTORY」雑感

サザンオールスターズの「東京VICTORY」っていう曲を最初に聴いたとき、すごく驚いて、いくらなんでも滅茶苦茶だろうと思った。

時を駆けるよ Time goes round
変わりゆく My hometown
彗星(ほし)が流れるように
夢の未来へ Space goes round
友よ Forever young
みんな頑張って
それ行け Get the chance!!

どこに驚いたかというと、日本語と英語を織り交ぜた軽快な展開の中に突如ぶちこまれる「みんな頑張って」というフレーズ。普通はありえないでしょう。「みんな」っていう不特定多数に向けたメッセージの内容が、よりにもよって「頑張って」とは。どういうことなの。凡庸すぎるし大ざっぱすぎる。そんなの何も言ってないに等しいじゃないか。

そもそも日本語のロック音楽の歌詞で「がんばろう」とか「がんばれ」っていうメッセージを伝えるのは相当に難しいことで、まともな感性を持った詩人だったら、誰もが避けて通りたい難関なはずなんです。

THE BLUE HEARTSが80年代に「人にやさしく」っていう曲で「ガンバレ!」って歌っていたけど、あれは“気が狂いそう”な現実の中、“やさしい歌”を求める自分に向けて絞り出すように叫んだ「ガンバレ!」だったからこそギリギリ成立していたわけで。その後、90年代のJ-POPシーンで「負けないで」とか「あきらめないで」みたいな応援ソングが流行っていたけど、当時の自分は「根拠なく脳天気にそんなこと言われてもな」と思って醒めた気分で聴いてた記憶がある。人に何かを言うなら、中島みゆきの「ファイト!」くらいの覚悟で言ってくれよって。冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ。

で、サザンの「東京VICTORY」。最初こそひどく驚いたけれど、よくよく聴いて納得した。これはもうどうしようもなく「みんな頑張って」という身も蓋もない言葉を選ぶしかなかったんだとわかる。なんつっても桑田佳祐なんだから、やろうと思えばもっとうまい比喩とか言葉遊びとか駆使して、いい感じの歌詞っぽい歌詞に仕上げることはいくらでもできたはず。でもそれじゃダメだった。桑田佳祐が今あえてそのまんまの言葉で「みんな頑張って」と歌うのは、「頑張って」という直接的な言葉を必要とする「みんな」が実際に存在してるからで、それが今のこの国の現状なんだと思う。

サザンは国民的なロックバンドで、それは言い方を変えると大衆的っていうことで、大衆の欲望に寄り添って、時代の空気をつかみながら彼らが求めるものを提供していく。桑田佳祐という人はそれを自覚的に、自分自身のマニアックな嗜好と高いレベルで折り合いをつけながらやり続けてるところがものすごいわけです。こんなふうに歌詞の一節についてぐだぐだ考えてる自分みたいなひねくれたリスナーじゃなく、「頑張って」って言われて素直に「よし、頑張ろう!」と思えるような人たちに向けたメッセージをきっちり打ち出すことができる。しかも強いメッセージを伝えながらも、言葉が勝ちすぎていびつになることはなくて、音楽として心地よく聴けて、だから素直に受け入れられる。

ただ、もちろん今の「東京」に「VICTORY」なんて言葉がぜんぜん似合わないという問題はあって。この曲は「TOKYO, The world is one!! We got the victory」というフレーズで終わるけど、今のところ世界はひとつじゃないし、我々はどんな勝利も手にしていない。VICTORYとか言う前に解決しなきゃならない課題が山積みで、それでも無理やりにでも希望を掲げなきゃならなくて、だからこの「東京VICTORY」という曲は、今の自分にはやっぱり少し空虚に聞こえてしまう。だからこそ高らかに勝利を歌って気を紛らしたいって気持ちもあって、その両端をいつまでも行ったり来たりしてるのだけど。

トポデザインズのウエストバッグ


半年くらい前に買って重宝してるバッグを紹介します。このTOPO DESIGNSのウエストバッグだいぶいい感じ。2007年にできたコロラドのメーカーらしくて、おれはこのダックカモ柄買ったけど、何がいいかってそんなでかく見えないのにMacBook Pro 13inchがすっぽり入るのがありがたい。楽天とかで「TOPO DESIGNS HIP PACK」で検索すると出てくると思う。
Hip Pack | Topo Designs - Hip Packs Made in Colorado USA

小沢健二21世紀客演記録

スチャダラパー「スチャダラ2010〜オールスター感謝祭〜」(2010年5月9日)

東京スカパラダイスオーケストラ「トーキョーナイトクルージング」(2012年9月30日)

スチャダラパー「新木場ジャンボリー」(2012年10月13日)

真城めぐみ「MASHIROCK FESTIVAL 2013」(2013年9月29日)

  • いちょう並木のセレナーデ
  • 愛し愛されて生きるのさ

笑っていいとも!「テレフォンショッキング」(2014年3月20日)

  • ぼくらが旅に出る理由
  • さよならなんて云えないよ
  • それはちょっと
  • ドアをノックするのは誰だ?
  • 今夜はブギー・バック(CM中)

東京スカパラダイスオーケストラ「Live at Budokan 〜The Last〜」(2015年3月28日)

  • モノローグ

スチャダラパー「華麗なるワンツー」(2015年4月11日)

毛ガニ

毎年恒例ライジング帰省。実家に着いた日の晩メシは毛ガニでした。

今年のライジングはちょっと雨も降ったけど、総じて暖かくて過ごしやすかった気がする。あとは明けて日曜夜に高校のときの友達とひさびさ飲んだりして、最終のバスなくなったからすすきののカプセルホテル適当に泊まって、ニコーリフレっていうとこだったんだけど、えらいきれいで快適ですごいよかった。2700円で大浴場満喫。カプセルホテル好きだなー。

帰りの飛行機では東野圭吾の「新参者」ていうのを読んで、別にミステリって感じじゃなかったが、ハートウォーミングな下町人情話みたいのが目白押しでちょっとよかった。

「風立ちぬ」堀越二郎の空洞

風立ちぬ」すごく面白かった。二郎のクズっぷり推せる。あれだけ虚無い(きょむい)人物を主人公に据えつつ前向きな感動みたいなとこに持っていくのがすごかった。

ただ、二郎が菜穂子に対して薄情だとか、戦争産業への従事に伴う葛藤がないとか、そのあたりの違和感はすでに各所で語られていて、それは二郎が飛行機に夢中になりすぎてほかのことが目に入らないせいだって捉えられてるみたいだけど、自分はなんだかそういうことでもない気がしたんですよね。

二郎はすごい飛行機を作ることさえも実はどうでもいいと思ってるんじゃないかと思う。ほかにやることないからやってるだけ。ただ流れていくだけの人生を埋める暇つぶしで、どうせ暇つぶしならせめて美しく飛んだほうがいいだろうっていうくらいのもんじゃないのかしら。

菜穂子のことも自分のこともどうでもよくて、菜穂子の死にも自分の生にも興味がない。だからこそあの映画は、これ見よがしに「生きねば。」なんていう空虚なキャッチコピーを掲げるしかない。もとから生きる意志がある人にわざわざそんな言葉はいらないわけだし、現実から目を逸らして前向きっぽいことを言ってみることで、まともな人になった気分を味わいたいっていうのはよくあることですし。

二郎の抱える空洞こそがあの映画の独特の空気を形作っていて、その空洞を感じる人とそうでない人とで、作品の見方はだいぶ変わってくるだろうなーと思いました。