あらかじめ予定されてるアンコールってやっぱどうにもなじめない。ライブに行くたび、実は毎回思ってる。
「以上をもちまして本日のコンサートはすべて終了いたしました」的なアナウンスが流れて、それでもなお観客がアンコールを求めて、拍手と歓声が鳴り止まなくて、そうやって求められた演者がステージに戻ってきて予定外の曲を演奏するっていう、そんなアンコールが本当のアンコールじゃないすか。
だから、最初からやることが確定してて、セットリストにがっちり組み込まれてるアンコールはやっぱり違和感がある。演出の都合とかって話ももちろんわかるし、それが今どき普通のことだっていうのもわかるけど。それでも予定調和のアンコールを目の当たりにするとやっぱりいつももやっとした気持ちになるんだよなー。ちょっとだけしらけてしまうっていうか。
だってアンコールやるって最初から決まってるなら、本編ラストで「次で最後の曲です」って言ったり、本編終わって「さよなら」って手を振ったりするの、それ全部嘘じゃんか。最後の曲じゃないじゃんか。どうせ戻ってきて演奏するつもりなら、しらじらしくそんなこと言わないでほしい。
もちろんそういうアンコールの演奏でめちゃめちゃ感動したことも数え切れないほどあるし、誰かが損するわけでもないけど、やっぱり嘘は嘘だから。世の中そういうもんだよとか言いたくない。本編に全部詰め込んで完全燃焼してくれればいいのにって心のどっかでいつも思ってます。