ウイスキーがおいしくなってきた

飲み会のときは最初から最後までずっとビールを飲んでるくらいのビール好きなので、実はほかの酒のことはあんまり詳しくなかった。

もちろん飲みます焼酎もワインも日本酒も。でもたいてい全部うまいうまいって言って飲んでるだけで、そういえばおれワインのこととかなんにも知らないなって気がついたのが2年くらい前。それでとりあえず何冊か本を買ってきて、いろんなウェブサイトを見たりして、あと近所の酒屋でやってるワインの試飲会にも行った。もちろん自分でも何本も買って、ワインバーで何種類も飲んで、なんとなく自分の好みがわかってきた。ソーヴィニヨンブランおいしいです。

ワインの勉強でいちばん役に立ったのはこの本でした。マンガでわかるやつ最高。何もかもマンガでわかりたい。 

図解 ワイン一年生 (SANCTUARY BOOKS)

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でもそうやってワインを飲んでて思ったのは、これ家で1人で飲むのにはあんまり向いてないなっていうことだった。1本空けるとやっぱりそれなりに酔っ払うし、栓をして空気抜いておいたとしても、次の日も同じワインを飲みたいとは限らないし。それで結局またあんまりワインは飲まなくなってしまって、結局ビールに戻ってきた。ときどき日本酒も飲んで、あとキンミヤお茶割りとかしてた。

そして突然、ウイスキーちゃんと飲んだらうまいんだろうなって思いました。居酒屋のハイボールとかはそんなにいいものだって思ったことなかったけど、シングルモルトウイスキーにハマってる人をどこかで見たことあったので。あときっかけになったのは村上春樹騎士団長殺し」を読んでて、そしたら主人公たちがずっとシーバスリーガルを飲んでいて、そういえばおれウイスキーのこともなんにも知らないなって気がついた。

騎士団長殺し」は発売日に買ってあったんだけど、表紙の装幀がダサすぎて、それが不可解すぎて、なんとなく読まずに2年間置いてあったやつです。

というわけで、とりあえず酒屋に行ってシーバスリーガル12年とマッカラン12年を買ってきて飲んでみました。ストレートで飲んだ。

そしたら今まではよくわかんなかった味がストレートで飲んだらよくわかって、えっ、これもしかしてとてもおいしいものなのでは……!ってなった。あれだ、今まで水割りとかにしてたのがよくなかったんですかね。

その後もうちょっと高いやつとか安いやつとかも何本か買って、それぞれちびちび飲んでいる毎日。ボウモア15年ダーケストとかは最初に飲んだとき、わ、個性つよ!って思ったけど、毎日飲んでるとなじんできてどんどんおいしく感じるようになってきた。こういうのアクワイアードテイスト(後天的味覚)っていうらしいね。

それで例によっていろいろ調べたりして、今は飲んでみたい銘柄のリストがずらっとできてる状態。いい感じのバーに行っていろいろ試したい。

以上、ウイスキー初心者が楽しく飲んでますっていう話でした。

ガンプラ作った

小学生のとき以来35年ぶりにガンプラ作ってみました。RG[リアルグレード]のガンダムMK-IIエゥーゴ仕様)っていうやつ。

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そしたら、いや、噂には聞いてたけど、今のガンプラすごいことになってて驚いている。素組みでこのクオリティって。接着剤も塗装ももちろん不要。パーツをパチパチはめてくだけでべらぼうにカッコいい立体物ができあがってしまう。ランナーから切り取っただけのパーツが可動するの意味わからん……(アドヴァンスドMSジョイントっていう技術らしい)。

昔は仮組みして接着してパーティングラインをパテ埋めして、ヤスリできれいにしてから塗装して、ってやってたけどそういうのもういらない時代なんですね。現役モデラーの人には常識なんだろうけど。率直に言って、かけた手間と得られる完成物のバランスがとれてないと思った(完成物がよすぎるって意味です)。

下の写真は同スケール(1/144)のガンダムMK-II太陽の塔です。玄関に並べている。

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RG 1/144 RX-178 ガンダムMk-II (エゥーゴ仕様) (機動戦士Zガンダム)

RG 1/144 RX-178 ガンダムMk-II (エゥーゴ仕様) (機動戦士Zガンダム)

 

 

アカギ面白かった

福本伸行「アカギ」が完結して最終36巻が昨日発売されたので、改めて1巻から一気に読んでみた。完結したら通して読もうと思って途中から読むのやめてたのだった。やっぱり刊行ペース遅いし、新刊出る頃には前の巻でどこまでいったか忘れちゃうし。ちなみに同じように完結したら読み直そうと思ってるのは「HUNTER×HUNTER」と「ガラスの仮面」です。いつだよ。

「アカギ」の鷲巣麻雀編は一晩6半荘の勝負を20年かけて描いていて、途中で鷲巣が地獄に行ったりする巻もあるので、なんか引き延ばしとか福本終わったなとか言われてアマゾンレビューとかはさんざんなことになってるんだけど、あの、ぜんぜんそんなことないです。

通して読むと手に汗握る場面の連続で全36巻があっという間に感じるし、単に長いわけじゃなく、すごく丁寧に描いてるんだなって思う。そしてこれだけ丁寧に描かれてるからこそ、アカギと鷲巣の心情が勝負を重ねるごとにじわじわ変化していくのもわかるし、ラストの豪運対決もちゃんと納得いく。もちろん地獄だって必要だった(と思う)。勝負が終わったあとのエピローグでまるまる1巻使ってるのもよかったなあ。

カッコよすぎて笑ってしまう場面が何度もあって、特に6回戦南3局オーラスの北をめぐる攻防とか思い出しても鳥肌立つし、主人公のアカギが“闇”で、対する敵の鷲巣が“光”っていう対比もよかった。

以上、なんかレビューとかでボロクソ言ってる人の声が目立つから、そんなことないじゃろ、これすごい名作だろって言っておきたくてだな。

アカギ 全36巻BOXセット

アカギ 全36巻BOXセット

 
アカギ?闇に降り立った天才 35

アカギ?闇に降り立った天才 35

 

Kindle版はまだ35巻までしか出てない

突発性難聴の治療メモ

突発性難聴という病気になって入院してました。一昨日退院したので、治療を通して得た自分なりの知見をまとめておきます。

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自分が発症したのは2週間前の月曜の朝。起きたら左耳だけ妙な耳鳴りがしていて、その後ブツッと耳の穴が詰まるような感じで音が聞こえにくくなった。「耳の病気は早めの治療が大事」という話を聞いたことがあったので、とりあえず午後イチで近所の耳鼻科に行ったところ、高音が極端に聞こえにくくなっていることがわかり、突発性難聴と診断されました。

この病気はKinKi Kidsの堂本くんなどミュージシャンに多い印象があるけど、発症の原因はわかってなくて誰でもなり得るらしい。ストレスとかウイルスとか言われることもあるけど自分としては心当たりはなく、もし気を付けていたとしても発症を予防するのは難しそうだなと思いました。約3,500人に1人の割合でなるそうなので、運が悪かったと思ってあきらめました。

治療にはステロイド剤の投与が効果的とのことで、まずはプレドニゾロンプレドニン)という薬を1日計45mg相当飲んで様子を見ましょうということに。でもそれから毎日薬を飲んでいても一向によくなる兆しがなく、日が経つにつれむしろ聞こえにくくなってきて、金曜には音域関係なく左耳がほぼ聞こえない状態になってしまった。これはまずいと思って再度病院に行ったら案の定「悪化してますね」と言われ、大学病院の紹介状を書いてもらって、翌日に大きな病院に行きました。

ここでは治療の方針に“入院”という選択肢が加わりました。大量のステロイドを8日間にわたって点滴で投与する。ただし免疫力を損なうほどの量を入れるので通院での治療はできず入院が必要となる、という話です。

「入院できますか? それともこれまで通り内服薬での通院治療を継続しますか?」と聞かれ、左耳以外は元気なのに8日間の入院はけっこうヘビーだなと思ったけど、やれる治療は全部やっておこうと思い、入院を申し込みました。発症から6日目だったのでまあまあ遅くないタイミングだったはず。この時点では医師との会話もかなり聞き取りにくくなっていました。

入院初日は点滴で120mgのプレドニゾロンを投与しました。自分の場合は目立った副作用もなく頭痛や目まいもなかったので、あとはひたすら安静にしていて、その結果、翌朝起きたら「あれ? ちょっと聞こえるかも」ってなって、これまで薬を飲んでたのなんだったのと思うほど聴力が戻ってきた感覚がありました。それ以降は徐々にステロイドの量を減らしつつ、毎日点滴を続けて8日後に予定通り退院。今も内服薬での治療は継続してるけど、とりあえず日常生活に支障ないレベルまで回復することができました。

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まとめ

  • とにかく発症初期にステロイドをドカンと入れることが肝心
  • 入院して点滴を打つのが一番効果的
  • 突発性難聴だなと思ったら入院施設のある大きな病院を選ぶ
  • あらゆる予定をやりくりして無理やりにでも入院するべき

というわけで、自分の場合は入院したのが正解でした。もちろん入院したからって必ず治るわけじゃないし、内服薬だけでよくなる人もいるだろうけど、発症から2週間を超えると治療の効果はほぼ期待できなくなるそうなので、初期の対応が超重要だと思いました。

ちなみに入院中にドラクエ11をクリアしました。面白かったです。

マンガを読むならiPad Pro 12.9インチがいいと思う理由

こんにちは。このごろ本はだいたい電子書籍で読んでます。特にマンガはかさばるから電子書籍が強いなと思っていて、今回はマンガをデカいタブレットで読むのが最高だっていう話をしたい。

マンガをどんな端末で読むかって考えたとき、スマホだとさすがにつらすぎるっていうのはみんな同じ気持ちだと思うんです。Kindleだったらストレージ容量が大きいマンガモデルっていうのもあるけど、あれも結局ディスプレイサイズは6インチとかだから大きいスマホとたいして変わらなくて、やっぱりマンガ読むのには向いてない。

そういうわけで自分は12.9インチのiPad Proを愛用してて、これがものすごく快適なので紹介したい。

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藤田和日郎双亡亭壊すべし」1巻より)

まずは比較画像を見てください。上の写真は12.9インチのiPad Proと新書判の単行本を並べたところ。12.9インチだと雑誌掲載時よりは小さいけど、新書判よりは少し大きいくらいのサイズになっていて、見開きで読んでてもまったく違和感がないですね。

自分はやっぱりマンガは見開き単位で読んだほうが楽しいと思ってて、例えば浦沢直樹は、見開きで読んでほしいからって理由で自分の作品を電子書籍にしてないし、スマホの小さい画面で読まれるのはイヤなんだって話をしてたけど、もしもっと多くの人がこれくらいの環境で読むようになったら直樹も「MONSTER」を電子書籍化してくれるだろうし、見開きのノドのところも見づらくないからむしろ電子書籍のほうがいいんじゃないかってことになるはず。

なので、別にiPad Proじゃなくてもいいし、AndroidでもWindowsタブレットでもなんでもいいんだけど、とにかく大きな画面の端末がいいと思います。

ちなみに9.7インチのiPadと新書判の単行本を比較するとこんな感じで、

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12.9インチに比べるとだいぶ小さくなるけど、持ち歩くことを考えたらこれくらいがいいっていう人もいるかもしれないですね。ディスプレイサイズに倣ってインチで言うなら、新書判の見開きは約11.3インチ、文庫判は約10.1インチ。だから9.7インチのディスプレイだとほぼ文庫判くらいの感じです。このあたりは視認性と可搬性とのバランスで選んでもらえばよいかと思います。

あとこれはマンガの話じゃないけど、dマガジンとか楽天マガジンとかKindle UnlimitedとかAmazon Prime Readingとか使ってる人も、大きいタブレットを使うと、雑誌を読むとき細かいキャプションまで普通に読めるからいいと思った。

おとぎ話

例えばザ・クロマニヨンズのライブを観たとき、「クロマニヨンズかっこいい」っていうのと同時に「ロックンロールってすごいな」「ロックが好きでよかった」って思う。

目に映っているものの向こうに、もっと大きなものが透けて見える、そういうタイプのやつがある。「ダンスミュージック最高」「音楽っていいな」「アイドルヲタクでよかった」「芝居が好きでよかった」「映画って本当にいいものだな」みたいな。

でも何を見てもそうなるわけじゃないから不思議で、例えば女王蜂を観ると「女王蜂すごい」って思うし、Perfumeを観ると「Perfumeすごい」ってなるみたいな、ひたすらそれしか見えなくなるタイプのやつもある。だからどっちがいいとか悪いとかっていう話じゃなくて。

っていうことをなんで今書いてるかというと、昨日おとぎ話のライブを観て「4人組ロックバンドっていいな」って心底思ったから。写真はタイコウクニヨシさん撮影によるライブ後の4人。

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昨日はこの「TEENAGE KIXX」っていう曲でじんわり泣いた。

youtu.be

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素敵なおろしライフを!