あげパン

子供の頃、日曜の朝には母親がたまにフレンチトーストを作ってくれた。食パンを溶き卵にひたしてフライパンで揚げるやつ。ただ我が家ではフレンチトーストていう呼び名じゃなくて「あげパン」て呼んでたけど。
「あげパン」にウインナーが添えてあって、飲み物は牛乳というのがいつものパターン。子供的にはかなりごちそうな気がしてた。基本的にそんな洒落た家庭じゃなかったから、洋風っていうだけでわくわくしてたのかも。普段はシチューも白ごはんで食べる家だったからね。朝食なのに甘いっていうのも嬉しかったし。
あとそういうときは食べる時間が遅め(10時頃)だったりして、母親に「朝昼兼用だよ」と言われると、それもなんか妙に嬉しかった。いつも「今日は朝昼兼用だね!」って繰り返し言ってた気がする。