Electric Eel Shock

去年の夏に、ある音楽オーディションの審査員をやったんだけど、参加したバンドの中に英語詞で歌うバンドが何組かいたのね。基本的には英語だろうと日本語だろうとどっちでもいいんだけど、まあオーディションだし、そのへんわりと大事なポイントだったりするわけで。ほかの審査員の人たちは一応「なんで英語なの?」って質問するわけです。
そしたらほとんどのバンドが「特に理由はないです」とか「○○(洋楽アーティスト)が好きだから」みたいに答えてて。
やや、そうじゃないべ。「日本語で歌っても日本人にしか通じない。おれたちは世界を視野に入れて活動していて、より多くの人に伝えたいから英語でやってるんだ!」とか答えればかっこいいのに、とその回答を聞くたびに思っていました。思ってただけだったけど。
でも、狙ってやってたわけじゃないだろうけど、いまのElectric Eel Shockとかまさにそんな感じだよね。彼らは「SELL"A"BAND」という音楽サイトで現在30,000ドルを集めて快進撃を続けているところ。このサイトはファン(Believerと呼ばれる)が一口10ドルずつ出資して、好きなアーティストのアルバム制作資金を集めるというサイトで、50,000ドルに達するとアーティストはその資金でレコーディングを行う仕組みになってるんだとか。
Electric Eel Shockは登録したとたんに異例のペースでBelieverが集まって、いま相当盛り上がってるっぽい。なんだかちょっといい話だと思います。