買ってよかったもの番外編
ベスト3からは漏れたけど、買ってよかったものいくつか挙げときます。
まずパソコン用のディスプレイクリーナー。ウェットティッシュみたいにシート上になったやつより液体のやつがいい。自分はエレコムのクリーニングリキッドっていうの使ってる。
あと前から使ってるけどP-プラスがヤバくて今年また買い足した。この袋に入れておくだけで、野菜が夢のように長持ちする。
そしてこれは買ったものじゃないけど、包丁を研いでもらったのよかったです。今まで自分でやってたけどあんまりうまく研げなくて、近所の包丁研ぎサービスやってる店に頼んだら切れ味が劇的に復活。よく切れる包丁だと玉ねぎ切っても涙が出ないことを知った。最初からプロに頼んどけばよかった。
毎日がぬくもり天国!布団乾燥機ニュージェネレーション
今年買ってよかったものベスト3、栄えある第1位は布団乾燥機でした。
いやいや、確かに普通の製品だけど、ちょっと待ってほしい。数年前、家庭用布団乾燥機業界にちょっとした革命が起きたのを皆さん知っていますか。おれは知らなかった、っていうか最近知った。
布団乾燥機はもちろん昭和の時代からある定番の家電で、1977年に三菱電機が初号機を発売して、そこから各メーカーが参入したってWikipediaには書いてある。それから35年間わりと静かな状態が続いてきたんだけど、2012年9月に象印が新機種を投入して歴史がググッと動いた。
象印が開発した「スマートドライ」というその商品には、なんと袋がなかったのだ。
そもそも布団乾燥機の素晴らしさ自体は皆さんご存じですよね。あのばっちり暖められてサラサラになった布団にもぐりこむときの気持ちよさと言ったら、それはもう言葉にできないくらい。でも、あの乾燥用の袋をホースにセットして広げて、使い終わったら畳んで片付けるっていう、あの工程がどうにも手間で、それでだんだん使うの億劫になってしまう。そういう経験を誰もがしていると思う。
その手間をゼロにしたのが象印のスマートドライ。なんと袋なしで、大きく開いたノズルから強力な温風を一気に吹き込んで布団全体をあっためるという新システム。その斬新な発想と圧倒的な便利さに人々は拍手を送り、スマートドライはたちまち大ヒット商品になったのだった。
もちろん他のメーカーも少し遅れて動き出し、2年後の2014年12月には日立が「アッとドライ」という同コンセプトの商品で追従。さらに2015年2月にはアイリスオーヤマが「カラリエ FK-C1-WP/P」というアイテムで袋なし布団乾燥機シーンに参入した。そして本家の象印もマイナーバージョンアップの新モデル「RF-AB20」を8月にリリースし、9月にはパナソニックが重い腰を上げて「FD-F06X1/S1」を投入。各メーカーによる袋なし布団乾燥機の時代がやってきた。
そんな中、自分が買ったのは一番コンパクトで値段もこなれていたアイリスオーヤマのカラリエという機種でした。ただ、正直これから買うなら上記のどのメーカーのでもいいと思う。基本的な機能はどれも変わらないし、どれも最高なんじゃないでしょうか。
とにかく袋なしの布団乾燥機を導入したことで自分の生活の幸せ度がワンランク上がったことは間違いないですわ。毎日寝る前に60分間布団乾燥機をかけておくだけで、布団に入るのマジ楽しくなる。思わず声が出るレベル。
というわけで、今年買ってよかったと思ったものはだいたい毎日使うものでした。たまに使うものより毎日使うものにお金かけて、毎日ちょっと楽しい気持ちになるのがいい。
自宅コーヒーの最適解!V60珈琲王&ナイスカットミル
今年買ってよかったものベスト3の第2位は「V60珈琲王」と「ナイスカットミル」でした。
家で飲むコーヒーをどうするかについては、ずっと考え続けてきたんですわ。
それまでは普通に安い電動ミルで豆を挽いて、ハンドドリップで入れていた。でもなかなか満足できるクオリティにならなくて、もうコーヒーは外でしか飲まん!家ではお茶だ!とかってなってた時期もあったりして。
そもそもハンドドリップがヘタなのが一番の問題なのである。細口のケトル持ってないせいもあってか、同じ豆で同じように入れても日によって味にバラツキが出てしまう。だからってコーヒーメーカーで入れたコーヒーはあんまりおいしくないっていうイメージもあって、どうしたもんかなーと思っていた。
そんなときに出会ったのがハリオのV60珈琲王です。
ハリオのV60っていう円錐形のドリッパーがいいらしいっていう話は以前から聞いていた。世界中のカフェで愛されてるってハリオのサイトに書いてあった。
そんなすごいやつをコーヒーメーカーにしたV60珈琲王は、ハンドドリップ用のV60のドリッパーとポットをそのままマシンにセットできて、あとの蒸らしとか抽出とか難しいところをぜんぶ機械が適切な感じでやってくれるっていう仕組みらしく。ああ、それだったら確かにうまいでしょうよ!と思って、15000円くらいするけど思い切って買っちゃうか!と心を決めた。
で、珈琲王の導入にあわせてミルも新調することにした。電動ミルも高いのから安いのまでピンキリで、方式もカッター式とかグラインド式とかあるんだけど、いろいろ調べてみるとだいたいナイスカットミルかみるっこDXしかないだろって話に落ちつくわけです。識者がみんな口を揃えてそのように言う。値段はどっちもだいぶ高い。でも毎日のことだし、一度買ったらずっと使うだろうし、この際思い切っていいやつにしようと思って、カリタのナイスカットミルを買うことにした。
ちなみにナイスカットミルはブラック、レッド、シルバーの3色あるけど、シルバーだけ粉受けがステンレスカップになってて手入れがラクなので、買うならシルバーがいいと思う。
というわけで珈琲王が15000円、ナイスカットミルも16000円くらいしたけど、この2つのマシンによって我が家に最強のコーヒー環境が完成した。やった!
コーヒーの豆は近所にあるモルティブという店が間違いない感じなので、そこで新鮮なやつを買っている。ナイスカットミルで挽いて、珈琲王にぶちこむと、それだけで毎回100点のコーヒーになります。
もちろん自分でハンドドリップで入れてたときも100点採れることはあったけど、このシステムだと毎回必ず100点。何も考えなくてよくて安定感と安心感がすごい。
言っちゃなんだが、だいたいのカフェで出てくるコーヒーよりおいしいし、あー早く帰ってうちのコーヒー飲みたいなとか思うくらい。今は毎朝5杯分のコーヒーを入れて、魔法瓶に移して会社に持っていくのが日課になった。
初期投資は確かにちょっとかかったけど、これはいい選択だったと思うので、この場を借りて皆さんにお伝えする次第です。
超吸水&激速乾!珪藻土バスマットの凄まじさ
突然ですが、年末なので今年買ってよかったものベスト3を発表しようと思う。
この10年くらいどんどん持ち物を減らしまくっていた自分でしたが、なんだかそういうのにも飽きてしまって、1年前に引っ越したのを機に家電とか家具とかぼちぼち買い始めたのだった。
というわけで2015年買ってよかったもの。
第3位は「珪藻土バスマット」!
珪藻土(けいそうど)っていうのはすごく水を吸ってすぐ乾く材質で、これを板状にしたのが珪藻土バスマットです。風呂上がりにびちょびちょの状態で乗っても、足の裏に吸い付くような感触でマジハンパない吸水力。しかもバスマット自体もすぐ乾く。
ひとり暮らしだとあんまり関係ないけど、家族と住んでる人なんかは、バスマットがいつも完全に乾いてる状態なの最高かよ!って思うはず。
自分が買ったのはsoilっていうメーカーのやつで8000円くらいして、バスマットに8000円ウケるwwwって思ったんだけど、実際使ってみたら快適すぎてそれくらいの価値はぜんぜんあった。10年使えば年800円だし。
しかもいま見てみたら別のメーカーのだけど、ヨドバシで2500円くらいで売ってて、これだったら全員買ったほうがいいんじゃないかと思っている。10年使えば年250円。劇的びちょびちょアフター。
第2位は次回書きます。
サザンオールスターズ「東京VICTORY」雑感
サザンオールスターズの「東京VICTORY」っていう曲を最初に聴いたとき、すごく驚いて、いくらなんでも滅茶苦茶だろうと思った。
時を駆けるよ Time goes round
変わりゆく My hometown
彗星(ほし)が流れるように
夢の未来へ Space goes round
友よ Forever young
みんな頑張って
それ行け Get the chance!!
どこに驚いたかというと、日本語と英語を織り交ぜた軽快な展開の中に突如ぶちこまれる「みんな頑張って」というフレーズ。普通はありえないでしょう。「みんな」っていう不特定多数に向けたメッセージの内容が、よりにもよって「頑張って」とは。どういうことなの。凡庸すぎるし大ざっぱすぎる。そんなの何も言ってないに等しいじゃないか。
そもそも日本語のロック音楽の歌詞で「がんばろう」とか「がんばれ」っていうメッセージを伝えるのは相当に難しいことで、まともな感性を持った詩人だったら、誰もが避けて通りたい難関なはずなんです。
THE BLUE HEARTSが80年代に「人にやさしく」っていう曲で「ガンバレ!」って歌っていたけど、あれは“気が狂いそう”な現実の中、“やさしい歌”を求める自分に向けて絞り出すように叫んだ「ガンバレ!」だったからこそギリギリ成立していたわけで。その後、90年代のJ-POPシーンで「負けないで」とか「あきらめないで」みたいな応援ソングが流行っていたけど、当時の自分は「根拠なく脳天気にそんなこと言われてもな」と思って醒めた気分で聴いてた記憶がある。人に何かを言うなら、中島みゆきの「ファイト!」くらいの覚悟で言ってくれよって。冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ。
で、サザンの「東京VICTORY」。最初こそひどく驚いたけれど、よくよく聴いて納得した。これはもうどうしようもなく「みんな頑張って」という身も蓋もない言葉を選ぶしかなかったんだとわかる。なんつっても桑田佳祐なんだから、やろうと思えばもっとうまい比喩とか言葉遊びとか駆使して、いい感じの歌詞っぽい歌詞に仕上げることはいくらでもできたはず。でもそれじゃダメだった。桑田佳祐が今あえてそのまんまの言葉で「みんな頑張って」と歌うのは、「頑張って」という直接的な言葉を必要とする「みんな」が実際に存在してるからで、それが今のこの国の現状なんだと思う。
サザンは国民的なロックバンドで、それは言い方を変えると大衆的っていうことで、大衆の欲望に寄り添って、時代の空気をつかみながら彼らが求めるものを提供していく。桑田佳祐という人はそれを自覚的に、自分自身のマニアックな嗜好と高いレベルで折り合いをつけながらやり続けてるところがものすごいわけです。こんなふうに歌詞の一節についてぐだぐだ考えてる自分みたいなひねくれたリスナーじゃなく、「頑張って」って言われて素直に「よし、頑張ろう!」と思えるような人たちに向けたメッセージをきっちり打ち出すことができる。しかも強いメッセージを伝えながらも、言葉が勝ちすぎていびつになることはなくて、音楽として心地よく聴けて、だから素直に受け入れられる。
ただ、もちろん今の「東京」に「VICTORY」なんて言葉がぜんぜん似合わないという問題はあって。この曲は「TOKYO, The world is one!! We got the victory」というフレーズで終わるけど、今のところ世界はひとつじゃないし、我々はどんな勝利も手にしていない。VICTORYとか言う前に解決しなきゃならない課題が山積みで、それでも無理やりにでも希望を掲げなきゃならなくて、だからこの「東京VICTORY」という曲は、今の自分にはやっぱり少し空虚に聞こえてしまう。だからこそ高らかに勝利を歌って気を紛らしたいって気持ちもあって、その両端をいつまでも行ったり来たりしてるのだけど。
トポデザインズのウエストバッグ
半年くらい前に買って重宝してるバッグを紹介します。このTOPO DESIGNSのウエストバッグだいぶいい感じ。2007年にできたコロラドのメーカーらしくて、おれはこのダックカモ柄買ったけど、何がいいかってそんなでかく見えないのにMacBook Pro 13inchがすっぽり入るのがありがたい。楽天とかで「TOPO DESIGNS HIP PACK」で検索すると出てくると思う。
Hip Pack | Topo Designs - Hip Packs Made in Colorado USA